重曹シャンプーとクエン酸リンスは髪に良い?美容師が本音で解説

「重曹シャンプーとクエン酸リンスって本当に髪にいいの?プロが本音で答えます」
ども!安西でございます!
「市販のシャンプーは怖いから…」
「ナチュラル派だし、重曹とかクエン酸でケアしてます!」
こういう声、たまに聞きます。
たしかに一見、自然で優しそうなイメージがありますよね。
でも実は……….
髪にはぜんっぜん優しくありません。
今日はその理由を、理屈とプロの視点でわかりやすく解説していきますね🫡
アルカリ性って、髪にとっては見えない凶器です
まず前提として知っておいてほしいのが、
髪は弱酸性がベストな状態。
一方、重曹やカラー剤はアルカリ性(pH9以上)。
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髪が膨張する
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キューティクルが開く
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栄養やカラーが抜けやすくなる
こういった状態を放っておくと、
髪はジワジワと確実にダメージを受けていきます。
カラーの後に「中和」と「除去」をする理由
美容室でカラーをすると、最後に専用の薬剤で
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中和(アルカリ→弱酸性へ戻す)
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残留アルカリの除去(髪に残った薬剤を抜く)
…という工程をしっかり行います。
なぜなら、「中和だけ」じゃ足りないからです。
重曹(pH9前後)も、カラー剤と同レベルのアルカリ。
それをノーケアで髪に残してしまうと、キューティクルは開きっぱなし。
結果、毎日パサパサしてまとまらない髪に…
「クエン酸で中和してるから大丈夫」…ではない!
「クエン酸リンスで弱酸性に戻してるから大丈夫でしょ?」
そう思ってる方もいるかもしれませんが、実はこれ…
まったく不十分です。
クエン酸くらいじゃアルカリをしっかり除去する力はないんです。
しかも、酸性が強すぎると髪が締まりすぎてカチカチに。
柔軟性を失った髪は、
カラーも入りにくく、アイロンの熱にも耐えられません。
「頭皮の汚れが落ちる」って本当?
たしかに、アルカリは皮脂を浮かせる力があるので、
「キュッキュッとする=スッキリした感じ」はあると思います。
でもそれ、ただ皮脂を奪ってるだけなんです。
皮脂には大事な役割があって、
適度に残っていることで頭皮と髪の潤いを保ってくれます。
毎回、強アルカリで洗ってたら…髪は当然ボロボロになります💀
じゃあ、なぜ傷みに気づかない人もいるの?
以下のどちらかです👇
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髪をカラーしていない人(ダメージに気づきにくい)
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クエン酸の酸性で髪がカチカチに締まりすぎて、感覚が鈍っている
一見ツヤが出てるように見えても、
柔らかさやしなやかさがない“硬い髪”になっていることも多いんです。
重曹シャンプー&クエン酸リンスは「やめといてね🙇♂️」
自然派が悪いわけじゃありません。
でも、髪の構造や化学的な仕組みを無視した自己流ケアはリスクが高いです。
美容室で使っている薬剤には、
ちゃんと「中和」も「除去」もできる仕組みがあります。
それを自宅でナチュラルに再現するのは…正直無理があります。
「髪のためにいいことしてるはずが…」って不安になったら一度立ち止まって
優しさ=正しさ、ではありません。
髪にとって本当に優しいケアを、選んでいきましょう☺️
正しい情報をもっと知りたい方は、
他の記事も読んで一緒に若返りましょ😏✨
今回は以上です🫡✨